面倒を見てくれる人がいなければ生きていけない人

少し前に辞めたバイト先で知り合った後輩がおり、
今でも、遊ぶことがあるのだが、
ある日突然、公務員就職のためのエントリーシートを見てくれと言ってきた。
彼が公務員を目指していることを知っていたし、前のバイトに在籍しているときは
数的処理も少しだけ教えていた。
そして、彼の学力が中学レベルで見ても、壊滅的なことを知っていた…。
そんな彼が大卒級公務員を受けるというのがまた悲劇だ。
もしかしたら、そんな彼でも文章は書けるのかもしれない。
結論から言って、そのような淡い期待は一瞬で崩壊したが。
それっぽい言葉を並べて、中身が無い上に重複までしていた文章を見せられた。
「なんとかしてくださいよぉ、も~」
そう言われた自分は、他人が聞けば、立ち直れなくなるような説教をして立場を教えた。
それでようやく、こっちの意思がまともに伝わる人なのだ。
1時間くらい体験を聞き出し、文章にさせて、点検し、直した。
「…そういえば、フリーライブやってんで観に行きましょうよぉ」
明らかに飽きた様子を隠さない後輩の言葉に
さすがに本気で少し怒ってしまった。
それでも、観に行ったんですけどね。
フリーライブを見た彼はちょっとライブに出てる芸能人を解説し、
終わったあともそこにいた。
戻ることを告げても彼は聞かない。
彼は芸能人を生で見るのも好きだが、その人だかりを眺めるのも好きという
薄い変態性の持ち主でもあった。公務員試験があるのにも関わらず。
後輩でもなかったら絶対に関わりたくない。教えたのもちょっと自分の体験にはいいかもしれないと
考えたからで、必要がなかったら、会いたくない。
それから、数ヶ月が過ぎ、近況報告を聞いた。
自暴自棄になった時もあったようだ。
結果、全部、面接で落ちていた。
筆記も奇跡での合格だったのに。当たり前の結果でしかなかった。
もうこの薄い変態との付き合いはこれっきりにしたいものだ。